店長日記

ガソリン添加剤

皆さん、こんにちは。
毎週台風が発生しております。今のところ、いわきには大きな被害はありませんが、来週も上陸しそうな気配がありますから、用心しなくてはなりませんね。

さて、今回はガソリン添加剤のお話。ちょっと長文です。
結論からいうと、効果はあるだろうが費用対効果は疑問です。燃費で効果が結構あるなら、きっと自分が気を付けて運転しているせいだと思います。

ガソリン添加剤。いわゆる、燃焼室や吸排気バルブ、インジェクターなどに堆積したカーボンなどの汚れを除去して、エンジンをリフレッシュするというものです。

300mℓで1700円ぐらいする、ある添加剤。使用後、燃費が2km/ℓぐらい向上したというユーザーもいるらしいです。
しかし、仮に10km/ℓのクルマが、12km/ℓになったとします。ガソリンが1ℓ=110円だとすると、1700円で15ℓ購入できます。満タンで50ℓのクルマなら、10km/ℓ=で500km走行できて、それが12km/ℓになると600km走れます。
でも、1700円で15ℓガソリンを追加できれば、10km/ℓでも、650km走れるわけです。どっちがお得ですか?
そもそも燃費向上がガソリン添加剤の主目的ではありませんが。

添加剤の使用後はエンジンオイルの交換が必要です。
そもそもカーボン除去効果が有効であれば、エンジン内部のカーボンを溶かし、そうした汚れもエンジンオイルに吸収されるので、オイルは必然的に真っ黒になり、劣化も一気に加速するわけですね。

そうしたことを考えると、燃料添加剤を使用した後は、オイル交換やフィルター交換もセットで考えないといけません。

ただし、大手のハイオクガソリンは、清浄性能をウリにしているので、普段からこれらのハイオクを給油しているクルマなら、わざわざガソリン添加剤を投入して、カーボン等を除去する必要はないはずです。
逆に言えば、レギュラー仕様のクルマなら、時々こうした燃料添加剤を使うのもアリかもしれません。
もっと言えば、きれいに燃焼していれば、そもそもカーボンなどたまらないはずなのですが。

ECUとインジェクターが、賢く燃焼をコントロールしているといっても、常時、アクセル開度が低く、中から高回転をほとんど使わないとしたら、カーボンも溜まって、吹き上がりが悪くなるのも当然です。特にハイブリッド車はアクセルを開けない人が多いので、やってみる価値はありますよ。

エンジンのレスポンスが悪い、吹き上がりが悪いと感じたら、ガソリン添加剤を入れる前に、暴走しろとは言いませんが、ハイオクを給油してベタ踏みし、回してあげた方がカーボンも取り除け、エンジンも調子よくなるはずです。

余談ですが、ガソリンスタンドで「水抜き剤」を勧められますが、必要ありません!
そもそも水なんてほとんどたまりませんし、一応万が一のために、メーカーも燃料ラインに対策してあります。

勧められて購入したら損するものの一つですから覚えておいてくださいね